昨年、おかげさまで10周年を迎えることができました。
これもひとえに、お客様をはじめ、スタッフのみなさんに支えられてのことと感謝しています。

創業以来、「最高傑作は次回作」をスローガンに走り続けてきましたが、さすがに10年もやっているといささか疲れてきました。また、40代の半ばを過ぎて、知力、体力の限界も見えてきました。さらには同世代の自営業の誰もがぶつかる発注者との世代ギャップ（発注者が年下になる）によるモチベーションの低下が追い討ちをかけます。

「最高傑作は次回作」は本来の意味を変えて「次回はがんばります」のいい訳になっている。もう、そろそろ潮時か？10周年という節目はそんな気分さえももたらしました。

そんな時に、今回のリーマン・ショックです。

これで一気に目が覚めました。どうやら私は10周年に浮かれ、一人酔いしれていたようです。
思い起こせば、リクルートを飛び出した97年も国内では山一証券が自主廃業し、金融機関の不良債権問題、アジア金融危機などの話題が連日、報道され、自動車業界にも再編の嵐が吹き荒れていたときでした。

未曾有の不況によって、創業当時を思い起こし、「よっしゃー」という気持ちになりました。また、次の10年に向けて基盤固めをする「Up date 2008-2009 on the defensive（守備的にいこう！）」の経営計画を推進するためにも格好の環境をもたらしてくれたと感謝しています。

創業時に作成した会員誌『Gazoo Club』などを読み返してみると、表現などは稚拙ですが、気持ちを込めて、とても丁寧に作られていました。なによりも毎日、ワクワクしながら楽しく仕事をしていました。猛反省です。

「Up date 2008-2009 on the defensive」の仕上げとなる2009年。きっちり、体制を固め、引き続き、「最高傑作は次回作」の精神で取り組んでいきたいと思います。

2009年1月
株式会社ネクスト・ワン
代表取締役 宮崎秀敏